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半音下がる昼下がり

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これは今日の午後の話で、昼寝を楽しんでいる私の下腹に、2kg猫(推定)が今にも乗ろうとしてきて、前脚2本を使い安定した脚の置き場を探ってる所に、うつらうつらしていた私は気がついたのだった。猫の圧力が私の体の浸透圧と同じになってしまったら、猫の右脚がポカリスエットみたいに、私の中に溶けて侵入してくるのではないかと思い、猫の前脚を左腕で押しのけたりもしたけど、猫は持ち前の粘り強さで果敢に連続Mt.Fujiしてきたので、私の下腹をめぐる戦いは小一時間続いた。私はだんだん疲れてきたので、攻撃は最大の防御、打って出ることにした。「今度はおまえの腹の浸透圧と同じ強さでカリカリを埋め込むぞ、こんにゃろうめ。」猫は最初少し驚いた顔をしていたものの、昨日の二等辺三角形チューリップを思い出したのか、急に私の指に甘えてきた。「ひええええ、それだけはご勘弁を。」猫は左のポケットから何か取り出すそぶりを私に見せて「お詫びの品ですん、どうぞお納めくだせえ。」これが猫の恩返しかと、私は猫の素直さに感心し、猫のポケットにどれと顔を近づけると、猫が一声。「えいっ!」猫の左手が私の左頬を、猫の右手が私の右頬を、優しく捉えたとみたそのときだ。「しまった。」先見の明も過ぎたこと、猫は両手のピンク肉球を皮切りにして、するすると尻尾の先まで入りこみ、私の体はすっかりと、猫に乗っ取られてしまったのだった。

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